発光ダイオードのうち,青色の光を発するもの。青色LEDともいう。赤色と緑色のものに比べて開発が遅れていたが,1989(平成元)年に日本の赤﨑勇と天野浩が新しい結晶をつくり,青色LEDの開発に成功した。これによって光の3原色(赤・緑・青)がそろい,白色の光をつくることができるようになった。その後,日本の中村修二が新しい結晶の製造法を開発し,大量生産と実用化を実現した。青色LEDは赤色LEDよりも光の波長が短く,大量のデータを処理できるため,赤色LEDを用いるDVDに比べて5倍以上の容量をもつブルーレイディスク(BD)にも応用されている。◇赤﨑・天野・中村の3氏は青色LED開発の功績で,2014(平成26)年のノーベル物理学賞を受賞した。