アカサンゴ いわゆる貴重(きちょう)サンゴの一種(いっしゅ)。骨軸(こつじく)を加工(かこう)して装飾品(そうしょくひん)とするので,古来,七宝(しっぽう)の1つとして珍重(ちんちょう)された。群体(ぐんたい)は一平面上にこまかく分枝(ぶんし)し,うすい外皮でつつまれ,その表面は微細(びさい)な突起(とっき)でおおわれる。水深100〜700mの岩質海底(がんしつかいてい)に付着(ふちゃく)し,南にいくほど生息する水深が深くなるといわれる。高さ・幅(はば)ともに30cm,軸(じく)の基部(きぶ)の直径(ちょっけい)3cm,重さ2.6kg以上(いじょう)に達(たっ)するものがあるといわれる。分布(ぶんぷ):相模湾(さがみわん)・伊豆(いず)七島・土佐沖(とさおき)・九州南西沖(おき)・台湾(たいわん)北東沖(おき)。(刺胞(しほう)動物 花虫類(るい) ヤギ目 サンゴ科)