(1358〜1408)室町幕府の第3代将軍。
花の御所をつくる
2代将軍義詮の子で,10歳で将軍職をついだ。義満は,将軍の権力を確立するために有力な守護大名を討つ一方,1392年に南北朝を合一させて全国統一。こうして幕府の全盛期がきずかれたが,この間,1378年に京都の室町に「花の御所」とよばれる豪華な邸宅をつくり,幕府をここにうつしたので,室町幕府の名がついた。
金閣と日明貿易
1394年,将軍職を子の義持にゆずって太政大臣(公家社会の最高位)となったあとも,政治の実権はにぎっていた。1397年には京都北山に広大な山荘をいとなみ,金閣をたてた。この時代は義満の保護もあって,新しい文化(北山文化)が発達した。義満は明(中国)が倭寇のとりしまりをもとめてきたのを機会に国交をむすび,1404年から貿易を行った。⇒勘合貿易
コーチ
室町幕府の全盛期をきずき,金閣をたて,勘合貿易を開始した将軍。