あしがる【足軽】 武家(ぶけ)社会における雑兵(ぞうひょう)。「歩行がすばやい歩兵(ほへい)」という意味であり,応仁(おうにん)の乱(らん)に農民(のうみん)や浮(ふ)浪(ろう)人が足軽(あしがる)と称(しょう)し,放火や略奪(りゃくだつ)を行うなど奇襲戦法(きしゅうせんぽう)に用いられた。戦国(せんごく)時代には弓足軽(ゆみあしがる)・鉄砲足軽(てっぽうあしがる)などとして訓練(くんれん)され,とくに長篠(ながしの)の戦(たたか)いなどで活躍(かつやく)した織田信長(おだのぶなが)の足軽鉄砲隊(あしがるてっぽうたい)は有名であった。◇江戸(えど)時代,侍(さむらい)の中で身分が最(もっと)もひくかった。