あずまうた【東歌】 『万葉集(まんようしゅう)』や『古今和歌集(こきんわかしゅう)』におさめられている東国地方(今の関東(かんとう)地方が中心)の歌謡(かよう)。すべて短歌で,無名(むめい)の庶民(しょみん)によってうたわれたもの。男女の愛情(あいじょう)を東国の方言を用いておおらかにうたった歌が多い。◇「多摩(たま)川に曝(さら)す手作りさらさらに 何ぞこの児(こ)のここだ愛(かな)しき」