あべのせいめい【安倍晴明】 (921〜1005)平安時代(へいあんじだい)中期(ちゅうき)の陰陽師(おんみょうじ)。賀茂忠行(かものただゆき)・保憲親子(やすのりおやこ)のもと,陰陽道(おんみょうどう)・天文道(てんもんどう)を学(まな)ぶ。天文(てんもん)をみて物事(ものごと)を占(うらな)う技術(ぎじゅつ)にたけ,朝廷(ちょうてい)のさまざまな役職(やくしょく)を歴任(れきにん)した。その活躍(かつやく)ぶりは『今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)』や『宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)』に取(と)り上(あ)げられている。子孫(しそん)は陰陽道(おんみょうどう)の土御門家(つちみかどけ)(安倍家(あべけ))を名乗(なの)り,繁栄(はんえい)した。