(1930~2012)人類ではじめて月面に立った,アメリカ合衆国の宇宙飛行士。アメリカ・オハイオ州生まれ。大学で航空工学を学んだのち,海軍に入隊。1949年,飛行機操縦士として朝鮮戦争に従軍。55年,航空委員会(のちの航空宇宙局)に入り,航空研究パイロットの訓練を受ける。66年,ジェミニ8号の機長として宇宙飛行に成功。69年7月,アポロ11号の船長として月面到達に成功,人類初の月面第1歩をしるした。「これは1人の人間にとっては小さな1歩だが,人類にとっては偉大な飛躍である」という言葉を残した。71年,現役を引退。その後,シンシナティ大学で航空宇宙工学の教鞭をとり,また,アポロ13号,チャレンジャー号のNASA事故調査委員会の委員もつとめた。大学退官後は企業各社の経営にも参加した。82歳で心臓病の手術を受けたが合併症で死亡。