アユカケ 川の中流域(いき)を中心にすむ魚。アユが石についた藻類(そうるい)を食べようと,近づいたところを,するどいえらぶたのとげで引っかけておそうことから,この名がついたという。幼魚(ようぎょ)のときはおもに水生昆虫(こんちゅう)を食べるが,体の大きさが10cmをこえると食性(しょくせい)がかわり,アユや小魚をとらえる。1〜3月,川を下って河口(かこう)や海で産卵(さんらん)する。ふ化した稚魚(ちぎょ)は沿岸(えんがん)で生活した後,川をさかのぼる。日本固有種(こゆうしゅ)。全長15〜25cm。分布(ぶんぷ):本州(神奈川(かながわ)・秋田(あきた)両県以南(いなん)・四国・九州)。(硬骨魚類(こうこつぎょるい) カサゴ目 カジカ科)