(1936〜2010)昭和・平成時代の美術家。愛知県に生まれる。高校卒業後,美術学校に進むが中退。最初,奇怪なオブジェのような作品を作っていたが,1961(昭和36)年にアメリカに渡って定住。マドリン=ギンズと知り合い,図形・文字などを画面に描きこむ「図形絵画」を共同制作するようになる。70年にベネチア・ビエンナーレに出品した「意味のメカニズム」で高い評価をうける。以降,欧米を中心に国内外で活躍した。90年ごろからは人間の感覚に直接影響をあたえるような庭園や建物の建築を手がけ,1995(平成7)年には岐阜県養老町のテーマパーク「養老天命反転地」を建築。入園した人が平衡感覚を失い,けが人が出るということでも注目をあびた。独特の芸術観を語る著書も多い。