ありしまたけお【有島武郎】 (1878〜1923)大正時代の小説(しょうせつ)家。東京(とうきょう)に生まれる。学習院(がくしゅういん)から札幌(さっぽろ)農学校(のちの北海道(ほっかいどう)大学農学部)に進み,内村鑑三(うちむらかんぞう)の影響(えいきょう)を受けてキリスト教に入信(にゅうしん)するが,アメリカ合衆国(がっしゅうこく)に留学(りゅうがく)後は社会主義(しゅぎ)に近づく。このあと,白樺派(しらかばは)の作家として知られるようになるが,人生や社会のむじゅんになやみ,自殺(じさつ)した。代表作に『或(あ)る女』『カインの末裔(まつえい)』『生れ出づる悩(なや)み』がある。◇弟に有島生馬(ありしまいくま)(画家・小説(しょうせつ)家),里見(さとみとん)(小説(しょうせつ)家)がいる。