アルキメデス (前287〜前212)古代ギリシャの数学者・物理学者。シチリア島シラクサの人。だ円・放物線の面積(めんせき)・立体の表面積(ひょうめんせき)・体積(たいせき)など多くの求積問題(きゅうせきもんだい)を解決(かいけつ)し,また円周率(えんしゅうりつ)をとの間にとるなど,数学に新しい領域(りょういき)を開拓(かいたく)。物理学では「てこ」の理論(りろん)を展開(てんかい)して静(せい)力学の原理を樹立(じゅりつ)するとともに,浮力(ふりょく)の原理(アルキメデスの原理)を解明(かいめい)した。後者は,シラクサ王ヒエロンの王冠(おうかん)の金の純度(じゅんど)を測定(そくてい)するとき,入浴(にゅうよく)中に着想をえたとの伝説(でんせつ)で有名。◇シラクサを攻(せ)めたローマ軍(ぐん)に対抗(たいこう)するため,さまざまな武器(ぶき)をつくったが,陥落(かんらく)直後,数学の研究中に敵(てき)に刺(さ)し殺(ころ)されたという。