いいだだこつ【飯田蛇笏】 (1885〜1962)大正・昭和時代の俳人(はいじん)。山梨(やまなし)県に生まれる。高浜虚子(たかはまきょし)の門下。俳誌『雲母(うんも)』を主宰(しゅさい)し,郷里(きょうり)の山梨(やまなし)県で句作(くさく)をつづけ,多くのすぐれた門下を育てた。山国の自然(しぜん)と生活をうたい,風格(ふうかく)のある作風が特徴(とくちょう)。句集(くしゅう)に『山廬集(さんろしゅう)』『霊芝(れいし)』がある。◇「くろがねの秋の風鈴(ふうりん)鳴りにけり」「秋蝉(あきぜみ)のなきしづ(ず)みたる雲の中」