いえのこ・ろうとう【家子・郎党(等) 】 武士(ぶし)の社会で,家をつぐ惣領(そうりょう)(一族の長)の一族と従者(じゅうしゃ)をあわせてよんだ言葉。本来,家子(いえのこ)は惣領(そうりょう)の一族,郎党(ろうとう)(等)は惣領(そうりょう)に仕える者をさす。平安時代末(まつ)から鎌倉(かまくら)時代には,惣領(そうりょう)のもとに武士団(ぶしだん)を構成(こうせい)した人々を家子(いえのこ)・郎党(ろうとう)とよんだが,のちには将軍(しょうぐん)や大名の家臣(かしん)をさすようになった。