アラビア半島の南西端にある国。1990年南北イエメンが統合して成立。政体は共和政で,元首は大統領。首都サヌア。国土の大部分は高原・山地と砂漠で,不毛の土地が多い。住民の大半は農業と牧畜や遊牧に従事。北イエメンは古くから王国がさかえた地域で,1918年にトルコから独立,南イエメンは1967年にイギリスから独立した。2011年1月,チュニジアのジャスミン革命やエジプトの民衆革命の影響を受けた反政府デモがおこり,同3月に大統領が非常事態宣言を出した。面積:52.8万km2,人口:2405万。
国名の由来
アラビア語のYaman(右側の意味)で,聖地メッカ(マッカ)のカーバ神殿に向かうと,その右側に国土があるため。
国旗の由来
赤・白・黒の横三色旗はエジプト・イラク・シリアなどの国旗に共通のもので,「アラブ統一」の理想を表したもの。