いえもと【家元】 舞踊(ぶよう)・音曲(おんぎょく)・茶道・華道(かどう)・書道などの技芸(ぎげい)で,伝統(でんとう)や流派(りゅうは)の教えを受けつぎ,統括(とうかつ)する家筋(いえすじ)。また,その当主。秘伝(ひでん)の伝授(でんじゅ)や演奏(えんそう),教授権(きょうじゅけん)の管理(かんり),免状(めんじょう)の発行,芸名(げいめい)の授与(じゅよ)などの権利(けんり)をもち,流派(りゅうは)の中心的存在(ちゅうしんてきそんざい)。◇家柄(いえがら)や伝統(でんとう)をとうとぶ日本の国民(こくみん)性から生まれたもので,家元制度(せいど)が確立(かくりつ)したのは江戸(えど)時代である。