いしかわたつぞう【石川達三】 (1905〜1985)昭和時代の小説(しょうせつ)家。秋田(あきた)県に生まれる。1935(昭和10)年,ブラジル移民団(いみんだん)の姿(すがた)をえがいた『蒼氓(そうぼう)』で,第1回の芥川賞(あくたがわしょう)を受賞(じゅしょう)。社会性(せい)の強い男性的(だんせいてき)な作風で,代表作は『蒼氓(そうぼう)』のほか,『生きてゐ(い)る兵隊(へいたい)』『風にそよぐ葦(あし)』『人間の壁(かべ)』『金環食(きんかんしょく)』など。