いずみきょうか【泉鏡花】 (1873〜1939)明治(めいじ)・大正・昭和時代の小説(しょうせつ)家。石川(いしかわ)県金沢(かなざわ)市に生まれる。本名は鏡太郎(きょうたろう)。尾崎紅葉(おざきこうよう)の門下。はじめは,『夜行巡査(やこうじゅんさ)』や『外科室(げかしつ)』など,社会に問題を投げかける小説(しょうせつ)を書いたが,その後,浪漫性(ろうまんせい)にとむ文章や題材(だいざい)で独自(どくじ)の小説(しょうせつ)世界をつくりあげた。代表作は『照葉狂言(てりはきょうげん)』『高野聖(こうやひじり)』『婦系図(おんなけいず)』『歌行燈(うたあんどん)』など。