*いずものおくに【出雲阿国】 (17世紀(せいき)ごろ)歌舞伎(かぶき)を始めたといわれる女性(じょせい)。くわしい生い立ちは不明(ふめい)だが,出雲(いずも)大社で神楽(かぐら)をまう巫女(みこ)(神に仕える女性(じょせい))だったという。一座(いちざ)を組織(そしき)して諸国(しょこく)をめぐり,1603年には京都(きょうと)で念仏踊(ねんぶつおど)りをおどって大当たりをとった。コーチ 阿国(おくに)が男装(だんそう)して演(えん)じる寸劇(すんげき)(短い劇(げき))が「阿国歌舞伎(おくにかぶき)」とよばれて人気をよび,のちの歌舞伎(かぶき)の基礎(きそ)となった。⇒阿国歌舞伎(おくにかぶき)