イスラム世界の拡大にともなってうまれた文化で,オリエントの他,ギリシャ・インドにわたる文化遺産を受けつぎ,融合して高度に発展させた。
学問と技術
『コーラン』の言葉アラビア語が,イスラム世界・イスラム文化の共通語となった。『コーラン』の研究を中心に法学・言語学・歴史学などが発展。またギリシャ哲学の研究をすすめ,インドの数学を受けつぎ,天文台をたて,地理書をつくり,中国の羅針盤・火薬・製紙法の技術を改良した。
イスラム美術
イスラム教では,偶像崇拝を禁止したので,人物像よりも「アラベスク」とよばれる植物文様や幾何学文様が装飾に利用された。「モスク」とよばれる寺院は,まるい屋根と塔をもち,壁を美しいタイルでかざった。