イタセンパラ 日本特産(とくさん)の純(じゅん)淡水魚(たんすいぎょ)類(るい)。産卵(さんらん)期の雄(おす)は,体全体が紫(むらさき)色から紫紅(しこう)色になり,背(せ)びれ,尾(お)びれは黒地に白色の縦(たて)じまが入る。産卵(さんらん)期は9月下旬(げじゅん)〜11月で,イシガイやドブガイなどの二枚貝(にまいがい)に卵(たまご)をうむ。かつては濃尾(のうび)平野に多く生息していたが,いまではほとんど見られず,現存(げんそん)するのは木曽(きそ)川・揖斐(いび)川水系(すいけい)と大阪府(おおさかふ)淀(よど)川水系(すいけい)である。富山(とやま)平野では絶滅(ぜつめつ)したとされていたが,近年ふたたび生息が確認(かくにん)された。1974年に種(しゅ)指定の天然記念物(てんねんきねんぶつ)に指定された。(硬骨魚類(こうこつぎょるい) コイ目 コイ科)