いち【市】 品物の交換(こうかん)や売買を行うところ。大宝律令(たいほうりつりょう)で市の制度(せいど)が定められ,平城京(へいじょうきょう)・平安京には官設(かんせつ)の東市・西市の2つの市がおかれた。平安時代末期(まっき)ごろからは地方にも市場が発生し,寺社の門前や交通の要地(ようち)に定期市が開かれたが,室町(むろまち)・戦国(せんごく)時代には月6回の六斎(ろくさい)市が発達(はったつ)。江戸(えど)時代に入ると,米市・魚市のような専門(せんもん)商品をあつかう大規模(きぼ)な市が江戸(えど)・大阪(おおさか)などの大都市にあらわれた。コーチ 四日市(よっかいち)・五日市(いつかいち)などの地名は,四の日,五の日など,月3回の定期市が開かれたため名づけられた。