寒冷地に生えるが,また植栽もされている常緑高木。別名アララギ・オンコ。葉はほぼ2列で水平にらせん状につき,扁平線状で,下面の主脈の両側に2条の緑黄色の気孔線がある。雌雄異株。雄花は淡黄色,雌花は緑色でともに小型である。種子は9〜10月に熟し,紅色,多肉でわん形の仮種皮につつまれている。高さ:10〜20m。花期:3〜4月。分布:北海道・本州・四国・九州(鹿児島県高隈山まで)・サハリン・千島・朝鮮半島・中国東北部・東シベリア。◇材は赤みがあり,床の間の材料などに用いられる。(裸子植物 ヒノキ目 イチイ科)