いなりやまこふんしゅつどてっけん【稲荷山古墳出土鉄剣】 1968(昭和43)年,埼玉(さいたま)県行田(ぎょうだ)市にある埼玉古墳群(さきたまこふんぐん)のなかの稲荷山古墳(いなりやまこふん)から出土した鉄剣(てっけん)。10年後,さび落としのさいにレントゲン撮影(さつえい)によって,115字の文字が記されていることが発見された。「獲加多支鹵(わかたける)」という雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)の名と推定(すいてい)される文字もある。長さ73.5cm。国宝(こくほう)。コーチ 5世紀末(せいきまつ)ごろの,大和政権(やまとせいけん)と東国のつながりの深さを裏(うら)づける資料(しりょう)とされる。