いのうえやすし【井上靖】 (1907〜1991)昭和時代の小説(しょうせつ)家。北海道旭川(ほっかいどうあさひかわ)で生まれる。1949(昭和24)年,小説(しょうせつ)『闘牛(とうぎゅう)』で芥川賞(あくたがわしょう)を受賞(じゅしょう)。物語性(せい)と詩情(しじょう)にとむ作風で,『氷壁(ひょうへき)』『射程(しゃてい)』,歴史小説(れきししょうせつ)『天平(てんぴょう)の甍(いらか)』『風林火山(ふうりんかざん)』などを書いた。また西域(せいいき)を舞台(ぶたい)にした『楼蘭(ろうらん)』『敦煌(とんこう)』『蒼(あお)き狼(おおかみ)』など,詩情(しじょう)ゆたかな大作を完成(かんせい)させた。1976年,文化勲章(くんしょう)を受章。コーチ 自伝小説(じでんしょうせつ)『あすなろ物語』『しろばんば』など,少年期をえがいた物語も多くの読者に感銘(かんめい)をあたえている。