イブキ【<伊吹>】 海岸地方に自生もあるが,植えられている常緑(じょうりょく)高木。別名(べつめい)ビャクシン。葉には2型(がた)あり,1つはりん片(ぺん)状(じょう)でほぼ交互(こうご)対生し,他の1つはとげ状(じょう)で,交互(こうご)対生するかまたは3個(こ)輪生(りんせい)する。雌雄異株(しゆういしゅ)。まれに雌雄同株(しゆうどうしゅ)。雄花(おばな)・雌花(めばな)とも,りん片葉(ぺんよう)を生じた小枝(こえだ)の先端(せんたん)につく。球果(きゅうか)は球形で,翌年(よくねん)10月ごろ成熟(せいじゅく)して紫黒(しこく)色となり,白い粉(こな)をかぶる。いくつかの園芸品種(えんげいひんしゅ)がある。高さ:10〜15m。花期:4月。分布(ぶんぷ):本州・四国・九州(大分(おおいた)県まで)・沖縄(おきなわ)・朝鮮(ちょうせん)半島南部・ウルルン島。(裸子植物(らししょくぶつ) ヒノキ目(もく) ヒノキ科(か))