イモガイ 巻(ま)き貝類(がいるい) イモガイ科に属(ぞく)する巻(ま)き貝(がい)をいう。殻口(かくこう)がせまくて体が見えにくいので,古くはミナシガイともいった。日本には約(やく)120種(しゅ)を産(さん)する。多くは岩礁(がんしょう)やサンゴ礁(しょう)にすんでいる。肉食性(せい)で,もり状(じょう)の歯(歯舌(しぜつ))が口内にあり,これに毒腺(どくせん)がつながっている。この毒(どく)は,種類(しゅるい)によってはひじょうに強力で,人間でも刺(さ)されると死亡(しぼう)することがある。生きているときは厚(あつ)い殻皮(かくひ)をかぶっているが,はがすと美しい模様(もよう)があらわれるものが多く,高値(たかね)で売買されるものもある。