イワンらいてい【イワン雷帝】 (1530〜1584)ロシアの皇帝(こうてい)(在位(ざいい)1533〜1584)。イワン4世のこと。3歳(さい)で即位(そくい),17歳(さい)から自分で政治(せいじ)をとった。1552年にカザンを,1556年にはアストラハンを併合(へいごう)してカスピ海への通路を獲得(かくとく)。西のバルト海への進出もくわだて,ポーランド・スウェーデンとたたかったが敗(やぶ)れた。いっぽう,国内では大貴族(きぞく)を弾圧(だんあつ)し,農民(のうみん)(農奴(のうど))をきびしく土地にしばりつけるなど,皇帝(こうてい)の権力(けんりょく)を強めた。◇ひじょうにあらあらしい性格(せいかく)で,長子イワンと口論(こうろん)中,なぐりころした。