いんせき【〈隕〉石】 惑星(わくせい)間空間にある微小(びしょう)天体が地球などの惑星(わくせい)や衛星(えいせい)の表面に落下してきたもの。地球の場合,微小(びしょう)天体が大気に突入(とつにゅう)し,大気との摩擦(まさつ)で燃(も)えつきずに地上に落下したものである。太陽系(けい)の生成当初(せいせいとうしょ)の物質(ぶっしつ)に最(もっと)も近いものとして,ひじょうに重要(じゅうよう)である。組成(そせい)の違(ちが)いによって,石質(せきしつ)いん石(カンラン石や輝石(きせき)が主成分(せいぶん)),鉄いん石(いん鉄ともいい,ニッケルや鉄が主成分(せいぶん)),石鉄いん石(前の両者が混合(こんごう)したもの)に分けられる。コーチ いん石の落下は年間に相当の数になると考えられているが,発見される数は少ない。