アジア州の東南アジアの赤道直下にある,1万3000以上の島々からなる島国。政治体制は共和制で,元首は大統領。首都:ジャカルタ,面積:191.1万km2(2015年),人口:2億6399万(2017年),言語:インドネシア語(公用語),ジャワ語など,宗教:イスラム教,キリスト教など,民族:ジャワ人,スンダ人など。
自然のようす
主要な島々が赤道直下にあって熱帯に属し,国土の広い範囲に熱帯林(熱帯雨林)が広がる。カリマンタン島(ボルネオ島)はオランウータンなどが生息する野生生物の宝庫。
あゆみ
古くからヒンドゥー教やイスラム教の王国がつくられたが,17世紀にオランダの植民地となった。1949(昭和24)年に独立した。
産業のようす
人口や産業はジャワ島とスマトラ島に集中し,熱帯林におおわれたほかの島々は開発がおくれている。ジャワ島を中心に農業が発達している。水田は山の斜面に階段状に開かれ,米の生産量は世界有数。植民地時代に大農園で栽培された茶・ゴム・サトウキビ・コーヒー・タバコなどは,今も重要な輸出品となっている。石炭・石油・天然ガス・スズ・木材などの鉱産資源が豊富で,日本は主要な貿易相手国。
日本との貿易
インドネシアから日本への輸出:液化天然ガス・金属鉱と金属くず,石炭,原油など。
インドネシアの日本からの輸入:一般機械,電気機器,鉄鋼など。(2015年)
国名の由来
国旗の由来
2色は古代の太陽と月への信仰に由来し,「潔癖さのうえに存在する勇気」を表す。オランダへの抵抗運動のころからもちいられ,1950年の憲法で国旗となった。