うし【う歯】 歯のエナメル質(しつ)・象牙質(ぞうげしつ)などのかたい部分がおかされる病気。別名(べつめい)むし歯。口の中の細菌(さいきん)が,食物の残(のこ)りかすを分解(ぶんかい)して乳酸(にゅうさん)を生じ,これが歯の石灰質(せっかいしつ)をとかし,歯の成分(せいぶん)中の有機質(ゆうきしつ)が,細菌(さいきん)の働(はたら)きで分解(ぶんかい)されることが原因(げんいん)と考えられる。う歯は発展途上(はってんとじょう)国では少なく,先進国では80〜90%もみられるもので,一種(いっしゅ)の文明病とみることもできる。また,10〜18歳(さい)ぐらいの若年(じゃくねん)者が,う歯にかかりやすい。コーチ 日本の中学生は,処置(しょち)ずみのものをふくめると,70〜80%がう歯をもっている。