*うじ【氏<歴史>】 大化(たいか)の改新(かいしん)前の古代社会で,血縁(けつえん)を中心にむすばれた豪族(ごうぞく)の一族。一族(氏(うじ))は居住(きょじゅう)地や職務(しょくむ)の名を氏(うじ)の名として,氏(うじ)のかしら(氏上(うじのかみ))とその一族(氏人(うじびと))のほかに,氏(うじ)の私有民(しゆうみん)である部民(べのたみ),奴隷(どれい)である奴婢(ぬひ)からなっていた。4世紀(せいき),大和政権(やまとせいけん)による支配(しはい)が強まると,中央の氏(うじ)は朝廷(ちょうてい)に仕(つか)えて政治(せいじ)を分担(ぶんたん)し,地方の氏(うじ)は国造(くにのみやつこ)や県主(あがたぬし)などとして地方の政治(せいじ)をみた。⇒氏姓制度(しせいせいど)