*うちこわし【打ちこわし】 江戸(えど)時代中期以後(いご),生活に苦しむ都市の下層民(かそうみん)が集団(しゅうだん)でおこした暴動(ぼうどう)。凶作(きょうさく)・ききんによる米の不足(ふそく),商人が米を買いしめて値段(ねだん)をつりあげたことなどが原因(げんいん)。おもに江戸(えど)や大阪(おおさか)などでおこった。人々は,米屋・酒屋・高利貸(こうりが)しなどをおそい,家屋をこわしたり,品物や借金証文(しゃっきんしょうもん)をうばったりした。◇大商人をおそった大塩(おおしお)の乱(らん)(1837年)も,一種(いっしゅ)の打ちこわしである。