ウチムラサキガイ 内面がこい紫色(むらさきいろ)をした大型(おおがた)の二枚貝(にまいがい)。北海道(ほっかいどう)南部から九州・朝鮮(ちょうせん)半島の内湾(ないわん)の潮間帯(ちょうかんたい)下の砂泥底(さでいてい)にすむ。殻(から)は厚(あつ)く,丸みのある四角形で,前後に長く,両殻(りょうかく)はややふくらむ。殻表(かくひょう)は灰白(かいはく)色であらい成長脈(せいちょうみゃく)があるが,幼貝(ようかい)のときは淡褐色(たんかっしょく)の放射帯(ほうしゃたい)・はん紋(もん)がある。内面が幼貝(ようかい)のときは白色であるが,成長(せいちょう)するにしたがい紫(むらさき)色になるので,この名がある。◇伊勢(いせ)・三河(みかわ)地方では,オオアサリともいう。(軟体(なんたい)動物 二枚貝類(にまいがいるい) ハマグリ目 マルスダレガイ科)