*うんけい【運慶】 (?〜1223)鎌倉(かまくら)時代の彫刻(ちょうこく)家。康慶(こうけい)の子。1176年,20歳(さい)前後のとき,円成寺(えんじょうじ)(奈良(なら)県)の大日如来像(だいにちにょらいぞう)をつくった。東大寺(とうだいじ)・興福寺(こうふくじ)の復興(ふっこう)事業に参加(さんか)し,1203年に快慶(かいけい)とともに東大寺(とうだいじ)南大門(なんだいもん)の金剛力士(こんごうりきし)像(ぞう)をつくり,写実的(しゃじつてき)で剛健(ごうけん)な新様式を樹立(じゅりつ)した。のち興福寺北円堂(こうふくじほくえんどう)の弥勒菩薩(みろくぼさつ)像(ぞう)や無著(むじゃく)・世親像(せしんぞう),六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)の地蔵菩薩像(じぞうぼさつぞう)などをつくったが,現存(げんそん)の作品は少ない。コーチ 一門を慶派(けいは)といい,湛慶(たんけい)・康弁(こうべん)・康勝以下(こうしょういか)6人の息子たちも有能(ゆうのう)で,それぞれ特色(とくしょく)ある作風をみせた。