オーストラリア大陸中央部の砂漠地帯にある巨大な一枚岩。周囲は約9.4km,高さは約348mで,一枚岩としては世界最大級。6億年前は山脈だったが,造山運動と侵食によって現在の形になったと考えられている。現在,地表にでているのは岩の一部で,岩全体の5〜10%くらいである。世界各地から観光客がおとずれる一大観光地だが,先住民のアボリジニーの間では聖地としてあがめられ,アボリジニーの言葉で「日陰のところ」を意味する「ウルル」とよばれている。周辺にある巨岩群のカタジュタとともに,「ウルル・カタジュタ国立公園」として,世界遺産に登録されている。◇1987(昭和62)年に世界自然遺産として登録されたが,その後,文化的価値が認められ,1994(平成6)年に世界複合遺産として登録された。