恒星を分類するときなどに用いる図。ヘルツシュプルング=ラッセル図ともいう。横軸に恒星の表面温度をしめすスペクトル型(または色指数)をとり,縦軸に明るさをしめす絶対等級(または見かけの等級)をとってそれぞれの恒星を点で表した図である。横軸はふつう左側ほど表面温度が高くなるようにめもる。恒星をこの図に記入すると,大きく3つのグループに分けられる。図の左上から右下にかけて対角線近くに位置している恒星を主系列星といい,太陽もこの列の中ほどにある。大多数の恒星は主系列星である。主系列星の上,すなわち図の中央から右上に位置する恒星は巨星・超巨星とよばれ,半径がひじょうに大きいが,表面温度はひくい。主系列星の左下に位置する恒星は白色わい星とよばれ,半径がひじょうに小さいが,表面温度は高い。
コーチ
HR図を
利用して,遠い星の
距離をもとめることができる。