4月1日の,とくに午前中,罪のないうそをついたり,いたずらをしてもよいとされる風習。四月馬鹿,万愚節ともいう。西洋で16〜17世紀にはじまった風習といわれ,かつて春分を新年としていたころの新年の祭りの最後の日のお祝い,キリストがユダヤ人から愚弄された日,フランスでこのころサバが馬鹿のように釣れるからなど,さまざまな起源の説がある。また,インドの仏教で「揶揄節」といって,3月31日にからかいの行事をする風習が西洋に伝わったとする説もある。日本では大正時代(1912〜1926年)から昭和40年代くらいまでは積極的にうそを楽しむ日としてとりあげられたがあまり浸透しなかった。イギリスなどでは現在でも4月1日に国営放送がうそのニュースを流すほど定着している。