えいへいじ【永平寺】 福井(ふくい)県吉田郡永平寺(よしだぐんえいへいじ)町にある曹洞宗(そうとうしゅう)の大本山。曹洞宗(そうとうしゅう)をつたえた道元(どうげん)が,延暦寺(えんりゃくじ)の圧迫(あっぱく)をさけて京都(きょうと)から越前(えちぜん)国(福井(ふくい)県)にうつり,地頭の波多野氏(はたのし)の寄進(きしん)を受けて,1244年に創建(そうけん)した。初(はじ)め大仏寺(だいぶつじ)といったが,2年後に永平寺(えいへいじ)と改名(かいめい)。当時の寺は現在(げんざい)地より山奥(やまおく)にあったが,5世義雲(ぎうん)のときに現在(げんざい)地にうつり,以後(いご),曹洞宗(そうとうしゅう)の根本道場としてさかえた。2度の火災(かさい)にあい,現存(げんそん)の建物(たてもの)の大部分は近代に再建(さいけん)されたものである。