江戸時代,豪商三井家が経営した呉服店。現在の三越百貨店の前身。伊勢(三重県)松阪で酒屋・質屋を経営していた三井高利が1673年に江戸と京都に,ややおくれて大阪に呉服店を開いた。以後,反物の切り売りやバーゲンセールで客をひきつけたが,なかでも評判だったのは「現金掛値なし」という現金による正札販売や,「店前売り」といって,その日のうちに呉服を仕立ててわたす新商法であった。
コーチ
それまでの店は,
現金売りでなく,あとで(
盆や
暮など)まとめて代金を受けとる
約束で,品物を売る
掛け売りだった。