えんかカルシウム【塩化カルシウム】 化学式 CaCl2 炭酸(たんさん)カルシウムや水酸化(すいさんか)カルシウムを塩酸(えんさん)にとかし,その溶液(ようえき)を蒸発(じょうはつ)させるとえられる白色の固体(こたい)。工業的(こうぎょうてき)には,アンモニア=ソーダ法(ほう)の副産物(ふくさんぶつ)として,アンモニア蒸留塔(じょうりゅうとう)の廃液(はいえき)を濃縮(のうしゅく)してつくる。潮解(ちょうかい)性(せい)で吸湿性(きゅうしつせい)が強く,水にとけやすい。常温(じょうおん)で溶液(ようえき)から析出(せきしゅつ)するときは,6分子の結晶(けっしょう)水をもっている。乾燥剤(かんそうざい)としてガラス管(かん)やU字管(かん)につめたり,デシケータに使う。氷とまぜて寒剤(かんざい)として利用(りよう)する。コーチ 6水塩(えん)とくだいた氷を1.44:1の割合(わりあい)でまぜると,-54.9℃の低温(ていおん)が得(え)られる。