風景や物の形を遠近の距離感がでるように表す絵画の技法の1つ。透視画法・透視図法ともいう。ヨーロッパで発達した技法で,種類に線遠近法・空気遠近法などがある。
(1)線遠近法…遠近法の代表的なもので,ガラス板に物体を写すような方法で,写真と同じような絵をえがく方法。遠くにあるものほど小さくえがかれる。
(2)空気遠近法…遠いところは明暗が少なく,色もうすい。遠くをうすい色で,近くを濃い色で表す方法で,遠方ほどあわく,かすんだようにえがかれる。
(3)積みたて遠近法…遠くのものを上へ上へと積みかさねるようにえがく方法で,東洋画や児童画に多く見られる。
コーチ
遠近法はルネサンス時代に
完成したといわれ,レオナルド=ダ=ビンチの「
最後の
晩餐」がその
代表例。