おおくらながつね【大蔵永常】 (1768〜?)江戸(えど)時代後期の農学者。豊後(ぶんご)国(大分(おおいた)県)の人。1796年大阪(おおさか)に上り,以後諸国(いごしょこく)を旅して,その見聞にもとづいて多くの農書をあらわした。農業技術(ぎじゅつ)の改良(かいりょう)や商品作物の研究にも力をつくし,田原藩(たわらはん)(愛知(あいち)県)や浜松藩(はままつはん)(静岡(しずおか)県)などの行政(ぎょうせい)にも参画(さんかく)した。著書(ちょしょ)に『農具便利論(のうぐべんりろん)』『広益国産考(こうえきこくさんこう)』などがある。