タテハチョウのなかまでは最大で,1957年に日本の「国チョウ」に指定されているチョウ。年1回発生し,6月下旬〜10月にかけてあらわれる。クヌギなどの樹液やくさった果実などによく集まる。飛び方はすばやく,樹上を旋回し,高い枝先に羽を開いてとまる。雄は強いなわばり性をもち,ときになわばりに入ったスズメなどの野鳥をも追いかけることがある。幼虫は,ニレ科のエノキやエゾエノキを食べ幼虫で越冬する。平地から低山地の雑木林に生息するが,開発が進み,しだいに数が減少している。開張:75〜100mm。見られる時期:6〜10月。分布:北海道・本州・四国・九州。(昆虫類 チョウ目 タテハチョウ科)