おきのしま【沖ノ島】 福岡県(ふくおかけん)沖(おき)の玄界灘(げんかいなだ)にある小島(こじま)。福岡県(ふくおかけん)宗像市(むなかたし)に属(ぞく)する。周囲(しゅうい)は約(やく)4kmで,断崖絶壁(だんがいぜっぺき)に囲(かこ)まれる。宗像神社(むなかたじんじゃ)の沖津宮(おきつみや)があり,古(ふる)くから「神宿(かみやど)る島(しま)」として信仰(しんこう)されてきた。女性(じょせい)は島(しま)に入(はい)ることができず,草木(くさき)や石(いし)の持(も)ち出(だ)しが禁止(きんし)されている。神(かみ)にささげられた指輪(ゆびわ)や鏡(かがみ)などの宝物約(ほうもつやく)8万点(まんてん)が出土(しゅつど)し,「海(うみ)の正倉院(しょうそういん)」とよばれている。これらの貴重(きちょう)な宝物(ほうもつ)と文化的(ぶんかてき)な価値(かち)が認(みと)められ,2017(平成(へいせい)29)年に他(た)の関連遺産(かんれんいさん)とともに「『神宿(かみやど)る島(しま)』宗像(むなかた)・沖ノ島(おきのしま)と関連遺産群(かんれんいさんぐん)」として,世界遺産(せかいいさん)(文化遺産(ぶんかいさん))に登録(とうろく)された。