おぎゅうそらい【荻生徂徠】 (1666〜1728)江戸(えど)時代中期の儒学(じゅがく)者。江戸(えど)の生まれ。はじめ柳沢吉保(やなぎさわよしやす)の儒官(じゅかん)となり,5代将軍(しょうぐん)徳川綱吉(とくがわつなよし)からも信頼(しんらい)されるまでになったが,吉保(よしやす)の引退(いんたい)とともに勤(つと)めをやめ,江戸(えど)に蘐園塾(けんえんじゅく)を開いて学問にうちこんだ。徂徠(そらい)は,はじめ朱子学(しゅしがく)を学んだが,これにあきたらず,古学を説(と)いて,孔子(こうし)や孟子(もうし)の教えを説(と)いた書物を直接(ちょくせつ)研究することによって儒学(じゅがく)の真の精神(せいしん)を知ろうとした。コーチ かれは,古典(こてん)を研究するには古語を学ぶ必要(ひつよう)があると主張(しゅちょう)したので,古文辞学派(こぶんじがくは)とよばれる。◇『政談(せいだん)』などの著書(ちょしょ)がある。