おぎわらもりえ【荻原守衛】 (1879〜1910)明治(めいじ)時代の彫刻(ちょうこく)家。長野(ながの)県出身(しゅっしん)。号は碌山(ろくざん)。はじめ油絵をこころざして,アメリカ合衆国(がっしゅうこく),のちフランスにわたった。ロダンの「考える人」に接(せっ)して彫刻(ちょうこく)に転じ,ロダンに師事(しじ)。「文覚(もんがく)」「北条寅吉氏肖像(ほうじょうとらきちししょうぞう)」「女」で第2〜4回の文展(ぶんてん)に連続入賞(れんぞくにゅうしょう)。代表作はほかに「坑夫(こうふ)」など。その生き生きとした迫力(はくりょく)ある大胆(だいたん)な表現(ひょうげん)は日本での本格的(ほんかくてき)な近代彫刻(ちょうこく)の道を開き,後進に大きな影響(えいきょう)をあたえた。コーチ 出身地の長野(ながの)県安曇野(あづみの)市に碌山美術館(ろくざんびじゅつかん)がある。