(1)木の葉を巻いて幼虫のゆりかごをつくることで知られる小型の甲虫。成虫は5〜8月にあらわれ,クリ・クヌギ・ナラ・ハンノキ・ニレなどの葉を巻き,その中に卵をうむ。幼虫はその中で育ってさなぎになる。成虫は葉を食べ,食べあとは小さな穴になっている。成虫で越冬。体長:8〜9.5mm。見られる時期:5〜8月。分布:北海道・本州・四国・九州。(昆虫類 コウチュウ目 オトシブミ科)
(2)広い意味ではオトシブミ科の総称で,オトシブミ類とチョッキリゾウムシ類とがふくまれる。オトシブミ類は葉を折りたたんでゆりかご(ようらん)をつくり,産卵するが,チョッキリゾウムシ類は葉を折りたたまず,葉をしおらせて数枚の葉でゆりかごをつくったり,枝や実に産卵したりする。