秋に天頂近くの南天に見える星座。目につくのは,牡羊の頭の部分にある3つの星が「へ」の字を裏返したように並んだ部分だけで,単純な形である。黄道12星座の1つ。γ星は二重星として発見された最初のものの1つである。現在,太陽は4月末ごろこの星座にかかるが,古代ギリシャ時代には春分点はこの星座の位置にあった。
〔星座の探し方〕
11月
上旬の23
時ごろ,12月
上旬の21
時ごろ,1月
上旬の19
時ごろに
南の
空高くに
見える。うお
座の
東側に
位置する。
〔星座に関する神話〕
おひつじ
座は,
空を
飛ぶ
金色の
牡羊の
姿が
表されている。まま
母からにくまれていたテッサリアのプリクソス
王子とヘレー
王女を
背に
乗せて
空を
飛び,コルキス
国へのがれさせたといわれている。(ヘレー
王女は
途中で
目がくらみ,
海に
落ちて
死んでしまう。)
牡羊の
金毛の
皮ごろもは,コルキス
国で
大切に
保存されていたが,その
後,イオルコス
国のヤーソン
王子が,その
皮ごろもを
取りもどすためにアルゴ
船で
遠征してきたとされる。