(1954〜 )フランスの第7代大統領(第5共和政)。2012年5月就任。フランス・ルーアンで耳鼻科医の子に生まれる。パリ政治学院在学中にフランス全学連委員長を務める。1980年,国立行政学院(ENA)卒業。卒業前年に社会党に入り,卒業後,フランソワ・ミッテランの参事官となる。81年に国民議会選挙には落選するがミッテラン大統領の官邸に入る。88年に国民議会選挙に初当選。1997年,社会党第1書記に就任。2012年5月の大統領選挙で現職のサルコジ大統領を決選投票でやぶり,ミッテラン以来17年ぶりの社会党政権の大統領に就任。2017年5月14日,任期満了で退任した。◇2010年からのヨーロッパ経済の信用不安をドイツとともに支えるために緊縮財政をもって政権運営を進めてきたサルコジ大統領を批判,国内経済の成長・雇用拡大をうったえ国民からの支持を獲得した。EU経済を支えながら国内政治の運営をどのように行っていくかが世界各国の注目を集めた。