大気中の水蒸気や二酸化炭素などがちょうど温室のガラスと同じ役目をはたして,地表付近の温度を高くたもつ作用。大気は太陽放射をほとんどそのまま通すが,地表から赤外線として放出される熱(赤外放射)は大気中の水蒸気や二酸化炭素などに大部分吸収され,大気圏外へ出ていく量はわずかである。このため,地表付近の温度はその差し引き分だけ高くなる。もし,大気中に水蒸気や二酸化炭素などがないとすると,地表付近の平均気温は現在より約33℃ひくくなるという。◇地球が現在の平均気温をたもっているのは,この温室効果があるからである。
コーチ
化石
燃料の
大量使用などが
原因で,これまでほぼ一定にたもたれていた大気中の
二酸化炭素などの
量が
増加している。
増加がつづくと,温室
効果が高まり,地球の
温暖化が進むと心配されている。